二人零和有限確定完全情報ゲーム|小難しく見える用語について解説!

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ボードゲームゲーム
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プロローグ

博士~、何かして遊ぼうよ!

ふむ、いいぞ。わしも仕事がひと段落着いたところじゃ。

そうじゃのう・・・、倉庫にボードゲームがいろいろあるから、好きなのを持ってくるのじゃ!

はーい!

倉庫にて

囲碁に将棋にオセロにチェスに・・・、ほんとにいろいろあって迷うなあ。

でも、いまひとつ真新しさがないというか・・・。

(ガサゴソ)・・・!こっ、これはっ・・!!

二人零和有限確定完全情報ゲームとは?

二人零和有限確定完全情報ゲーム】というゲーム分類があります。

これは、囲碁・将棋・オセロ・チェス等ボードゲームに多く当てはまるゲーム分類ですが、

漢字がずらずらと並んでいて何だか分かりにくいですね。

この言葉は、【二人 / 零和 / 有限 / 確定 / 完全情報 / ゲーム】と分けることができます。

ここでは、将棋を【二人零和有限確定完全情報ゲーム】の例として、

それぞれの意味について解説していきます。

二人

これは、ゲームのプレイヤーが二人であるという意味です。

将棋はプレイヤーが自分と相手の二人です。

例えば、麻雀は基本的に四人でやるゲームなので【二人零和有限確定完全情報ゲーム】に当てはまりません。

零和

これは、プレイヤー間での損得の和が零であるということです。

将棋では、相手の駒を取ると自分のプラスになり、相手はその分がそのままマイナスになります。

例えば、以前解説をした【囚人のジレンマ】は、自分と相手の二人がどちらも損をしてしまう行動を

とる場合があるため、【二人零和有限確定完全情報ゲーム】に当てはまりません。

有限

これは、有限のターン数/試行数でゲームが終わる(=局面数が有限)ということを意味します。

将棋は、手数が進むにつれ、取りうる局面数が非常に増えていきますが、それでも有限です。

(10の68~69乗通りと言われているようです。)

【千日手】というルールがあるために、同じ局面を何度も出すことは禁止されています。

一方で、【じゃんけん】を例に考えてみると、

対戦者が同じ手を出し続ければゲームは終わらないので、この場合は有限ではありません(=無限)。

確定

これは、ランダムな要素がないということです。

将棋は、自分の意思で差し手を決めます。

一方、【すごろく】を例にとると、サイコロの出目で進むマスの数を決めます。

これは、不確定な要素と言えるので【確定ゲーム】とは言えません。

完全情報

これは、全ての情報がプレイヤーに隠さず示されているということを意味します。

将棋では、盤上の駒や持ち駒がお互いのプレイヤーにすべてわかるよう示されています。

一方で、【UNO】のようなカードゲームでは、自分のカードが他のプレイヤーには

知られないようになっています。そのため、これは【不完全情報ゲーム】と言えます。

まとめ

以上をまとめると、【二人零和有限確定完全情報ゲーム】とは、

プレイヤーが二人で、プレイヤー間の損得の和が零、有限の局面数でゲームが終わり、

ランダムな要素がなく、情報はお互いに全て分かる状態のゲーム

と言えます。特徴として、お互いが最善手を必ずとるなら、ゲームを始める前から

①先手必勝、②後手必勝、③引き分け

のいずれかになるということが分かっています。しかし、将棋を例にして分かるように、

実際には膨大な局面数を調べきることができず、現状その結論を求めることは不可能です。

だからこそ、現在に至るまでもこれらのボードゲームは親しまれているということですね!

エピローグ

博士ー!いいのを見つけたよ!

むむ?その封筒はなんじゃったかな?

ほらほらー、これだよ!(イチマンエンピラ~)

ふぉっふぉっとふぉ!なんと、わしのへそくりか!忘れておったぞ。

ねぇ~、これで新しいボードゲーム買おうよ。

全く調子がいいのう。まあ、わしも忘れておったんじゃ。

それじゃあ、デパートにでも行ってみるとするかの。

やったー!!!

コメント

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