エラトステネスのふるい|素数を洗い出す古典的手法!

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数学
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プロローグ

こんにちは、博士!

こんにちは。今日は学校でどんなことをしたんじゃ?

今日は算数で素数を勉強したよ!

約数が1とその数字だけとなる数字だね。

ふむ。具体的にはどんな数だったかの。

2、3、5、7、11、13・・・、17、・・・23?

ふぉっふぉっふぉ。何やら不安そうじゃの。

それでは、素数を見つける簡単な方法を学んでみようかの!

エラトステネスのふるいとは

どの数字が素数か知りたくなること、ありますよね(無理やり(笑))!

エラトステネスのふるい】は、素数を見つけ出す簡単で単純な方法です。

実際の手順を以下に示していきます。今回は1~50の数字から素数を見つけていきます。

10
11121314151617181920
21222324252627282930
31323334353637383940
41424344454647484950
1~50までのテーブル

①:2の倍数に印をつけていく。

初めに、最も小さな素数である2とその倍数(2,4,6・・・)に印をつけていきます。

ここで、基準となる2には〇をつけておきます。

※素数の定義から、は素数ではないので注意!

すると、以下のようになります。

(1)10
11121314151617181920
21222324252627282930
31323334353637383940
41424344454647484950
2の倍数に印をつける

②:3の倍数に印をつけていく。

次に、印のついていない数字の中で一番小さい数字(1は除く)である、

3とその倍数(3,6,9・・・)に印をつけていきます。

ここで、基準となる3には〇をつけておきます。

すると、以下のようになります。

(1)10
11121314151617181920
21222324252627282930
31323334353637383940
41424344454647484950
3の倍数に印をつける

③5の倍数・7の倍数にも同様に印をつけていく。

以降、印のついていない数字(5,7)を基準に取り印をつける作業を繰り返していきます。

このとき、表の最大の数字に注目し、

表の最大数≦次に調べる素数の二乗

となっていたらそれ以上調べる必要はありません。

今回の例では、7まで調べた時点で以下のような表が得られます。

(1)10
11121314151617181920
21222324252627282930
31323334353637383940
41424344454647484950
7の倍数まで印をつけた

次に調べるのは印のついていない11になるわけですが、これは、

50≤112=121

という式が成り立つため、これで数え上げは終了です。

④:印のついていない数字について〇をつける。

すると、以下のような表が得られます。

(1)10
121415161820
2122242526272830
3233343536383940
42444546484950
丸印で囲まれた素数

お疲れさまでした!この表で、丸印で囲まれた数字が1から50までの数字に存在する素数です!

この方法はすこし手間に思うかもしれませんが、

数字が大きくなっていっても同様に数え上げることで素数を求めることができます。

エラトステネス”は、数学・地理学・天文学といった分野で功績を残した古代ギリシアの学者です。

エピローグ

これならどれが素数か忘れちゃっても導けるね!

そうじゃな。

数字を素数の”ふるい”にかけて、残ったものが求めていた素数群になるわけじゃ。

ところで、博士が最近”ふるい”にかけたものってなあに?

最近、古い友人から突然連絡がきたんじゃよ。

久しぶりに会おうっていうので楽しみにして行ってみたんじゃがーー。

・・・いや、この話は悲しくなるからもうやめるんじゃ・・・。

・・・、なんかごめんね、博士。

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